群馬県の南西に位置する下仁田町の山奥に、日本で最古の牧場があることをご存じでしょうか?
その名も「神津牧場(こうづぼくじょう)」
今回は、神津牧場の発祥や魅力、アクセスなどを紹介していきます。
神津牧場の発祥
神津牧場は群馬県下仁田町にある牧場で、日本最古の西洋式牧場です。
下仁田町のお隣、長野県佐久市の豪農の息子で、福沢諭吉のもとで勉学に励んでいた神津邦太郎氏が「富国強兵・殖産興業」のため、日本人の食生活から改めていかなければいけないという思いから始まりました。
1887年に、現在の場所である物見山の斜面に牧草地を作り、自然に近い形で牛を飼い、全てを自給自足でまかなえるよう考えていました。そして、環境への適応能力が高く運動能力にも優れたジャージー種45頭を海外から輸入し、いよいよ牧場経営が始まりました。
自然に近い形の放牧は今も続いており、神津牧場名物の「牛の大行列」は圧巻の迫力です!!
神津牧場へのアクセス
神津牧場は、群馬県と長野県の県境にある秘境の牧場です。標高1375mの山の中にあり、細い山道を走った先にあります。下仁田町は日本3大ねぎの「下仁田ねぎ」で有名で、収穫時期になると普段は閑散とした街の風景が一変、車があふれるほど人が来る「道の駅しもにた」から、長野県方面へ車で旧道を走ること約30分、ようやく神津牧場が現れます。なかなかの秘境で、本当にあるのか心配しながら車を走らせた思い出があります・・。
道中には、世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する「荒船風穴」があります。下仁田町から長野県佐久市に抜ける道は国道254号線が整備されており、ナビで調べると国道254号線からのアクセスを案内されると思いますが、神津牧場や荒船風穴は旧道にあるため滅多に通る場所ではないです。神津牧場に行くなら、せっかくなので旧道を通って寄り道してはいかがでしょうか。
神津牧場の魅力
神津牧場の最大の魅力、それはなんといっても牛です!!
牛の大行列
私は一度仕事で訪れました。狭い道を抜け、牛舎らしき建物が見えたので近くに車を停めようと徐行していたら、遠くの方から何か物音がしてきたのです。
一旦車を止め、何だろうとふと左側を見たらビックリ!!
ドドドド!!!何かの足音が近づいて大きくなってきたと思ったら、30頭くらいの牛が牧場内の道路を走ってきたんです!!私がさっき車で通ってきた道いっぱいに広がって!
車の目の前を凄い勢いで走り去って行きましたね。知らずに訪問したのでとても衝撃的でしたが、後で調べてみると一番人気のイベント「牛の大行列」だったんです。
時間は固定ではないようですがだいたい13時辺りにやっているようで、私はたまたまこのタイミングで神津牧場に来れてみることができ、仕事とは言えとてもラッキーでした♪
ジャージー種のミルクを使ったソフトクリーム
ジャージー種のお乳は、ホルスタイン種に比べて脂肪分やたんぱく質が高いため、とっても濃厚な味なんです。なので、神津牧場に来たら絶対外せないのがソフトクリームです!
仕事中でしたがどうしても食べたくなったので1つ買ってみました(笑)
この広大な自然で育ったジャージー牛のミルクをそのままソフトクリームにしたのか、どれどれ・・。
う!!美味すぎる!!!
トロッとした食感と、濃厚な甘み、ミルクの香り、そして飲み込んだ口に残るほのかな旨味。今まで食べてきたソフトクリームとは次元が違いました!こんなに美味しいソフトクリームを食べたことは無かったです!こりゃ美味すぎる!!
神津牧場に来たら、牛の大行列を見て、自然を感じながらソフトクリームを食べる、これだけでも行く価値があります!
また、ジャージー牛のお乳を使ったバターもとても有名なんです。オレンジ色の缶に入っていて、見た目がとても可愛いです♪
味はやはり濃厚で、シンプルにトースターにつけて食べるのが美味しいですね。熱で溶けると香りも広がりとても贅沢な気分を味わえます!
肝心の牛乳を飲み損ねてしまったので、再度訪れたら飲みたいと思っています。通販をしているのでどこでも手に入りますが、苦労してたどり着いたあの大自然の中、牛さんに感謝しながら頂く牛乳はきっとプライスレスだと思います(笑)
まとめ
神津牧場の魅力が伝わったでしょうか。下仁田町は日本三大ねぎの1つ「下仁田ねぎ」は12月が収穫時期なので、下仁田ねぎを買うのも目的にして訪れてみてはいかがでしょうか。
また、道の駅しもにたでも神津牧場のソフトクリームは買えるので、なかなか牧場までアクセスが難しい方はこちらをオススメです。
山の頂上にある岩が船のような形をしている荒船山や荒船風穴、隣の富岡市では富岡製糸場や群馬サファリパークなど観光資源も多いので、せっかくの秘境を楽しんで下さい♪
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