クラシック経験者が教える!【本当におすすめしたい名曲8選】

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クラシックは何を聴いたら良いか分からないと言う方に、学生オーケストラでチェロを弾いていた私が皆さんにおすすめの曲を紹介します!

「クラシック おすすめ」で検索すると、ベートーベンやモーツァルトなど紹介しているページが多いですが、古典の交響曲を全部聴くのは大変!好きでもない曲を30分も聴くのは私も嫌です(笑)

クラシック入門のサイトで良く「ベートーベン交響曲第5番<運命>」を推している方がいます。私も好きな曲ですし、交響曲の中でも古典で形式がきっちりしていて聴きやすい、短め、聞いたことがあるなどわかりますが、どう考えてもこれを聴いてクラシックが好きになる人はそうそう多くないはずです。

なので、今回は比較的短い曲で、メロディーが分かりやすい曲を紹介します。また、ソロからオーケストラまで人数や使われている楽器も様々な曲を集めたので、「これが気になる」となったらそこから同じ作曲家や同じ編成の曲を聴くと抵抗なくクラシックを好きになれると思いますよ。

ショパン 別れの曲

ポーランドの作曲家、ショパンのピアノ曲です。とにかく有名なピアノ曲なので、曲だけでなくタイトルまでご存知の方も多いと思います。

ピアノ曲はたくさん素敵な曲があり、どれも有名なのでどれを紹介しようか本当に悩みました。

明るい曲、激しい曲、暗い曲など、様々な曲がある中でも、「別れの曲」はシンプルな曲ながら悲しみを感じさせ、でもどこか温かみもある、本当に素晴らしい曲だと思います。

クラシックの楽しみ方の1つに、演奏する人によってテンポや強弱などが違う点があります。楽譜には、音符の長さが数字でキッチリ決まっているものもありますが、「歩くような速さで」とか「ゆっくり」など抽象的な言葉でテンポを規定しているものも多いです。

なので、同じ曲でも演奏する人が変わるとガラッと変わる場合があります。どれが正解というより、自分の好みにあった演奏が好きでオッケーです!

別れの曲(ショパン)

ボロディン 弦楽四重奏 第2番

ロシアの作曲家、ボロディンが書いた弦楽四重奏曲の2番目の作品です。弦楽四重奏は、バイオリンが2人、ビオラが1人、チェロが1人の編成で演奏する曲です。

4つの楽章(大きな区切り)があるんですが、最初の楽章から最後まで全部聴く必要はありません。オススメは3楽章です、まずは3楽章のみ聴いてみて下さい。チェロのメロディーから始まる曲で、全体的にキレイな雰囲気ですよ。

もう少し気になったら次に1楽章を聴いてみて、じゃあ全部聴いてみたいなと思えば2楽章→4楽章の順番が良いですよ。

ただ、無理して全部聴く必要はありません、短いと言っても3楽章だけで7分あります、通常のポップスと比べると既に長いですよね、これがクラシックを遠ざける大きな要因だと思います。

なのでまずは、1つでも好きなところが見つかればクラシック入門完了です!私も毎回全部通して聴かないです、YouTubeで聴きたいところだけ聴いたりしていますよ(笑)

Borodin – String Quartet No.2, D major – ZAGREB QUARTET

ブラームス クラリネット五重奏曲

ドイツの作曲家、ブラームスの五重奏曲です。先ほど紹介した弦楽四重奏の編成(バイオリン2人、ビオラ1人、チェロ1人)に、クラリネットが入った珍しい編成の曲です。馴染みのあるクラリネットの音が入っているので弦楽四重奏の曲より聴きやすいと思います。

こちらも4つの楽章からできた曲です。まずは、1楽章をだいたい2分聴いてみて下さい。ここまで聴いて、もう少し聴いてみたいとなったらブラームスやクラリネットの楽曲が合うかも知れませんね。

あと、4楽章→3楽章→2楽章の順番が聴きやすいと思います。3楽章は約5分と、クラシック業界的には短く、テンポも早いので飽きずに聴けると思います。

Brahms clarinet quintet op.115 – Artemis Ensemble/Juan Ferrer

メンデルスゾーン 弦楽八重奏

メンデルスゾーンはドイツの作曲家で、指揮者やピアニストとしても活躍し、若くして亡くなりましたが数多くの作品を残しています。

3大バイオリン協奏曲と言われているバイオリン協奏曲や、歌曲では「歌の翼に」、結婚式でお馴染みの「結婚行進曲」など、タイトルは知らなくても聴けばわかる曲を作った有名な作曲家です。

今回紹介するこの「弦楽八重奏曲」はメンデルスゾーンが16歳の時に作曲家した作品で、隠れた名曲として知られています。特に、3楽章は管弦楽版に編曲し交響曲第1番に使用されていて、ここからメンデルスゾーンが有名になっていきました。

ただ、私がオススメしたいのは4楽章です。八重奏の特徴を十分に活かした冒頭の勢いある演奏が好きです。

チェロから始まり、ビオラ、2ndバイオリン、1stバイオリンと徐々に音を重ねていく曲の流れがゾクゾクします。

力強く、音の幅が広いので聴いていて大満足のボリュームがあるので、もっと人気が出てほしいです。

Prazak Quartet & Zemlinsky Quartet : Felix Mendelssohn String octet E-flat major Op. 20

ドヴォルザーク 管楽セレナーデ

チェコの作曲家、ドヴォルザークの曲です。編成は、木管楽器にチェロとコントラバスとこちらも珍しい編成です。ドヴォルザークは弦楽セレナーデの方が有名ですが、初心者には管楽の方が馴染みやすいので紹介します。

木管楽器のオーボエ、クラリネット、ファゴットが2人ずつ、金管楽器のホルンが3人、チェロが2人、コントラバスが1人が基本です。木管楽器の花形「フルート」がいない分、音色は全体的に落ち着いた雰囲気になっており、低温パートが多いのでゆったりした気分になれますよ。

この曲も4つの楽章から出来ています。全部聴いても約25分くらいなので、短い方です。

ここまで紹介してきた曲と比べると演奏する人数が増えたので、各楽器が複雑に絡まります。全体的に曲を聴いていたはずが、ふと気がつくと特定の楽器の音だけが良く耳に入ってくる!なんて事があれば、それはあたなの好きな楽器だと言えます。

私は初めて生で見たオーケストラの演奏で何故かずっとチェロが気になり、他の楽器を弾いてみたりもしましたが、結局チェロが一番でした。ちょっと意識して聴いてみるのと、自分に合った楽器が分かるかも知れませんね。

Dvořák: Serenade for Winds in D Minor, Op. 44 — Camerata Pacifica

ワーグナー 歌劇<ローエングリン>第3幕への前奏曲

ドイツの作曲家、ワーグナーの曲です。歌劇とはオペラの事で、オーケストラの生演奏に合わせて演劇を行うものです。歌劇<ローエングリン>は大きく分けて3つの話から出来ているオペラです。全体で3時間半もあるオペラなので、相当好きな人じゃないと全部を通して見ることはないと思います。私自身も、まだオペラは見ません。もともと、演劇が好きじゃないのでどうも見られませんが、オペラに使われている曲は素敵なものが多いです。

ちなみに、ワーグナーを資金的に援助していた王様ルートヴィヒ2世は、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなった「ノイシュバンシュタイン城」を作った人です。ノイシュバンシュタイン城の内部には、ローエングリンの物語の様子が描かれています、とても綺麗ですよ!

また、結婚式に良く使われる曲でトランペットの「パパパパーン」で始まる「結婚行進曲」も、実はローエングリンの中で使われています。

ローエングリン第三幕への前奏曲は、とてもパワフルでスピード感があり、時間も3分半と短いのでとても聴きやすいです。金管楽器や打楽器が活躍する曲なので、激しめの曲が好きな方にはとてもおすすめです。「じゃあローエングリンを全部聴こう!」とはならないと思いますが、チャイコフスキーやショスタコーヴィチなどロシア出身の作曲家の曲が良いかもしれません。

Wagner Prelude to Act3 from Lohengrin

ロッシーニ 歌劇「ウィリアムテル」序曲

イタリアの作曲家、ロッシーニの曲です。歌劇<ウィリアムテル>序曲は言い換えると、オペラの作品名が「ウィリアムテル」で、その冒頭部分に流れる曲と言うことです。

この曲はかなり有名で、曲名を知らない人でも聴けば分かります。よく運動会などで流れていましたね♪下の動画を再生してみて下さい。

William Tell Overture – Rossini

実は、耳なじみの部分は曲の終盤で、全体は12分もある曲なんです。冒頭から再生してみると、チェロのソロから合奏になり、次は弦楽器と木管楽器の掛け合いに管楽器が激しく攻め立て、静まり返ればオーボエとフルートの掛け合いと、知らない部分も楽しめます。「実はこの曲、途中からなんだよ」と言えれば、脱・初心者です!

ちなみにロッシーニは美食家としても有名で、フランス料理などで見かける「○○のロッシーニ風」などは、作曲家のロッシーニから付いた名前なんです、見た目は彦摩呂のようですし(笑)

下の動画は冒頭から再生させた動画です。各パートの活躍が楽しい曲になっています。

William Tell Overture – Rossini

サンサーンス 交響曲第3番

フランスの作曲家、サンサーンスが作った3番目の交響曲です。特徴はなんと言っても、パイプオルガン!!交響曲には珍しくピアノが編成され楽章も3楽章形式なんですが、この曲の迫力は他の曲とは比べものにならないですよ。

まず、1楽章、2楽章とパイプオルガンはでてきません。弦楽器がメインで演奏が続き、結構テンポよく激しめで進みます。また、ピアノもちょいちょい出てくるので交響曲のイメージよりは聴きやすい感じです。

2楽章の最後、静かにトーンダウンしたと思った次の瞬間、3楽章に突入と同時にパイプオルガンがばーーーーん!!と和音全開で来ます。あとは激しい弦楽器の演奏をパイプオルガンがさらに煽る感じです。下の動画は冒頭から始まります。

Saint-Saëns – Symphony No 3 in C minor, Op 78 – Järvi

全体は40分近くあり長い曲ですが、出来ればこの曲だけは我慢して最初から聴いてほしいです!3楽章が始まるまで約30分くらいあり、初めての方は正直退屈かも知れません。ただ、この曲の醍醐味であるパイプオルガンの迫力を一番に味わうには、前半の我慢が絶対的に必要です。どうしても我慢出来ない方は、下の動画が3楽章からになってます。

Saint-Saëns – Symphony No 3 in C minor, Op 78 – Järvi

まとめ

いかがだったでしょうか?1つでも気になる曲があれば嬉しいです。クラシックは膨大な曲があるので、絶対気に入る曲があると思います、皆さんが好きな曲に出会えるようどんどん紹介していきたいと思います。

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