今回はチェロが魅力的な名曲を紹介します。初心者の方に向けた短めな曲と、チェロと言えばという曲をピックアップしました。
チェロは幅広い音域が特徴なので、バイオリンのようにメロディーを弾いたり、コントラバスと一緒に低音域の伴奏したり、その他の楽器と一緒に別の旋律で絡み合うなど、オーケストラの中でも忙しく活躍する楽器です。
様々な魅力が伝わるよう選曲してみたので、聴いてみて下さい。
バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番「プレリュード」
ドイツの作曲家バッハの作品で、チェリストなら1度は弾いてみたいと思う憧れの名曲です。
もともとは単純な練習曲の本作を世に広め、そしてチェロという楽器自体も有名にしたのがチェリストのパブロ=カザルスです。チェロの神様と言われ演奏技術もさることながら、今では当たり前の脇を広げて構える姿勢はカザルスが編み出したもので、音量や音色に大きな幅を持つことが出来るようになり、チェロを根底から変えた人物です。
サンサーンス/「動物の謝肉祭」より白鳥
フランスの作曲家、サンサーンスの曲です。1~2分程度の短い曲が全部で14曲セットになった組曲「動物の謝肉祭」で、13番目に「白鳥」が登場します。
「白鳥」はピアノの伴奏にチェロがメロディーを弾く曲で、誰もが一度は聴いた事のある有名な曲です。3分程のゆったりとしたテンポで演奏される短い曲ですが、白鳥が湖を優雅に泳いでいる様子をチェロの美しいメロディーが連想させます。チェリストであれば、必ず一度は弾いてみたい名曲です。
「動物の謝肉祭」には白鳥以外に、ぞう、亀、カンガルー、化石、ピアニストなどそれぞれをモチーフにした曲調となっていて、どの作品もキャラクターの特徴を少し皮肉めいた表現をしており、とてもおもしろい作品になっています。
ちなみに、動画でチェロを弾いている男性は世界的に有名なチェリスト「ヨーヨー・マ」さんで、アメリカのオバマ大統領が就任の式典で演奏を行いました。
フォーレ/夢のあとに
フランスの作曲家、フォーレの曲です。歌曲「三つの歌」の中の1曲で、ピアノを伴奏にチェロがメロディーを奏でます。
チェロの音色にはこの曲のように少し暗く、物悲しい雰囲気の作品がとても良く合います。ゆったりとしたテンポと心地よい低音に、聴いていると心が落ち着きます。
3分程の短い曲で、中盤に向けて盛り上がり、静かに終わりを迎えるので聴きやすいです。
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
チェコの作曲家、ドヴォルザークのチェロ協奏曲です。オーケストラにソロのチェリストを加えた編成で、チェロ経験者であれば必ず知っていますし、「チェロ協奏曲」と検索すればこの曲が1番にあがってきます。
ドヴォルザークが作曲したチェロのコンチェルト(協奏曲)なので、通称「ドヴォコン」と呼ばれており、3つの楽章から出来ている曲です。
ドヴォルザークといえば、夕方5時のチャイムでお馴染みの交響曲第9番「新世界」の第2楽章「家路」に代表される郷愁を誘う物悲しい雰囲気や、同じく交響曲第9番「新世界」の第4楽章の力強さが特長で、本作もドヴォルザークの良さがあふれた協奏曲の中でも有名な作品です。
ちなみに、下の動画で演奏している人は「ミッシャ・マイスキー」と言う方で、この方も世界的に有名なチェリストの1人です。ただ、私には映画「ロッキー」などで有名な俳優「シルベスタ・スタローン」にしか見えません(笑)
ブラームス/交響曲第3番3楽章
ドイツの作曲家、ブラームスの曲です。4楽章からなる交響曲で、今回紹介するのは3楽章です。
ブラームスの交響曲は4作あり、どの交響曲でも比較的チェロがメロディーを担当する事が多いです。交響曲以外でも、「弦楽六重奏曲第1番1楽章」や「ピアノ協奏曲第2番3楽章」はチェロのメロディーから始まります。やはりどこか物悲しく暗い雰囲気をもつ本作はチェロの音色にとても合います。
下の動画は3楽章からとなっています。曲全体は約33分とクラシックに馴染みの無い方にとっては長い曲なので、3楽章の冒頭から2~3分がおススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?チェロはバイオリンと比べて音域が低いため、物悲しい雰囲気の曲調に合います。
チェロはソロ、ソナタ、弦楽合奏、オーケストラと出番の多い楽器なので、もう少し踏み込んだ選曲もしたいと思います。
